以前にもブログにゴミ置場のことを書きましたが、その後も散らかったり片付けてもらったりしていました。ちょっと心が動くことがあって、長い文章を書きました。お時間あるときにどうぞ(^_^)
木曜日。
月に2回の資源物:紙類収集日でした。まとめた紙類を持ってマンション前のゴミ置場に行ったら、紙類収集日のはずなのになぜかプラ容器(収集日水曜日)が散乱していました。
そして、それをご近所さんが掃いてくださっていたのです。
以前にもご近所さんがこちらのゴミ置場のお掃除をしてくださっているのも見たことがあるのです。それで、私は「自分でやらなきゃ!」と掃除用具を買っていました。
「すみません!」と、私は紙類を置くと、慌てて掃除用具を取りに帰りました。でも、ゴミ置場に戻った時にはきれいに掃除が終わっていて、すでに彼女の姿はなかったのです。
せめて、「あとは私がやりますので大丈夫です。ありがとうございます!」と、一声かけてから掃除用具を取りに行けばよかったのですが、ものすごく焦ってしまったのです・・・。彼女にとって私は、目の前のゴミを他人に掃除させたままさっさと立ち去った人でした。
何度もこのことを考えました。私が散らかしたゴミではありませんが、私が住んでいるところのことなのです。それをだまって掃除してくれた人がいる。責任を感じました。せめて、お礼を言いに行こうかな。いつ行けばいいかな。お手紙も書こうかな。なんて伝えたらいいかな。ぐるぐる考えが廻りました。
金曜日。
お昼休みの移動中に、ビーグルの老犬を散歩させている彼女が前から歩いてきました。今がチャンスだ!お礼を伝えるんだ!私にスイッチが入りました。
「あ、あのっ!すみません!」
「はい?」
「昨日の朝、ゴミ置場を掃除していただいて、こちらのことなのに掃除をさせてしまって申し訳ありませんでした!昨日は私も急いで掃除用具を取りに行ったのですが、戻った時にはすでに掃除を終えられていたのです。本当にありがとうございました!
以前も掃除されているのを見たことがあって、自分たちでやらなきゃいけないのにご迷惑をおかけして申し訳なかったです。それで、私は100均で掃除用具を買いました。
このことを伝えようと思っていて、おじいワンを散歩しているのも見かけていたのですが、今までなかなか声をかけることができませんでした。本当にありがとうございました。
これからは掃除用具もあるし、こちらでやれるようにがんばります。本当にありがとうございました!」
「そんなこと、誰にも言われたことなかった・・・。感激です。」
「そんなっ!それに、お祭りのとき、お店の前でお琴を演奏されていたのも素敵で感動しました!ずーっと思っていたけど、なかなか伝えられなかったのです!」
「(ニッコリ)よろしくお願いします。ありがとうございます。」
「こちらこそ、ありがとうございます!本当に本当にありがとうございます!では、失礼いたします。」
と、文字で読むとすらすら喋っているように見えるかもしれませんが、かなりアップアップになりながら本気度200%の勢いでお話ししてお別れしました。風変わりな人と思われたかもしれないけど、かまいません。
私の思いが強すぎたかと思いますが(笑)、ず〜〜〜〜〜っと伝えたくて、でも実際には伝えていなかった思いが一気に解放されたようです。
以前にはその場でとっさに対応できなかった・・・でも、何度もなんども心の中で謝ったりありがとうと言ったりしていたのです。今回、思い切って直接お話しできて、良かったです。
土曜日。
何事もなく。
日曜日。
収集日じゃないのにゴミが置いてありました。今回は丁寧に(?)置いてあったので、火曜日の収集日までそのままでいてくれるかな〜。
月曜日。
いつもより早めにジムに出かけようとしたら、またゴミが散乱していました。こんな感じに。
カラスが器用に網からゴミをほっくり返していたのです。
あ〜もう〜
出かけるのを中断して、お掃除しました。お掃除途中、住人がゴミを出しにきました。
「今日じゃないですよ〜」
「キョウジャナイ?」
ああ、留学生か。
「そう、火曜日です」
「カヨウビ・・・」
ちょっと恥ずかしそうにして留学生は戻っていきました。
なんとなく早めにジムに行こうとしていたので、時間に余裕があるから心置きなくお掃除できました。さっぱりして、いつも通りに出かけました。帰ってから撮った写真はこちら。
お日様も輝いていますね。でもね。収集日は明日です。
火曜日。
ベランダに洗濯物を干していたら、ザッザッと箒で掃く音が聞こえました。ちらりと下を見たら、見知らぬ女性がゴミ置場周りを掃いてくださっていました。お隣のお店の方かな?ありがとうございます!また出遅れてしまってごめんなさい!いろんな方が、ここをきれいにしてくれているんだなあ。
ゴミ置場にゴミを置くときに、誰だってカラスに自分のゴミを散らかされるつもりはないはずです。悪気はなくて、でもきっとものすごく急いでいるのだと思います。うちのマンションは一人暮らしの若者が多いので、学生さんとかお勤めの人とか、毎日急いで出かけて日中のことはわからないでしょう。または、忙しくて、収集日を合わせられずに捨ててしまうのかもしれません。カラスに散らかされたゴミは歩道にばらまかれます。通行人やご近所さんなどたくさんの人が嫌な気持ちになるのですけれど・・・。
一生懸命働いたり勉強したり。それは、どうして?快適な暮らしをしたいから、でしょうか。どれだけ優秀になって、どれだけお金を稼いだら、自分のところのゴミ置場がきれいになるのでしょうか。
誰のせいでこんな迷惑なことになるのか、犯人を追求したり責めたりしたら解決するのでしょうか。私は、自分で気づかなければいつまでも変わらないと思います。誰かを責めても解決にはなりません。
それよりも、自分で散らかしたゴミではないのに、だまってキレイにしてくれる人がいる。こんな美しい気持ちの大人が何人もいて、実際に行動して見せてくれることに感謝したい。その背中に気づいて、自分もかっこいい大人になろうとする人が増えれば、素晴らしい世界が広がると思います。
私自身、できないことはいっぱいありますが、できることもあります。自分なりにかっこいい大人でいられるようにちょっとでもやれることをやって、時には勇気を出して冒険もして、実践し続けたいと思います。
ゴミ置場のことから、いろいろ学ばせてもらいました。
関係者の皆さま、ありがとうございました!
(ワーワーワー!パチパチパチ!)
自分が主人公の、自分の物語。
たった一度の今生を大切に過ごしましょう。
今日も素敵な1日になりますようにぃ〜(^_^)☆